最近よく聞く「インデックス投資」っていったいどんな投資なんだろう?メリットとデメリットも知りたいなぁ
という方におすすめの記事です。
私がインデックス投資を始めたのは2016年ですが、Youtubeや書籍などのメディアの普及もあって、「インデックス投資」の知名度は当時よりもかなり上がってきました。
コロナショックの暴落を乗り越えて資産を大きく増やせた方が多く出てきたことで、さらに脚光を浴びていると思います。
この記事では、一般人投資家の最適解とも言われる「インデックス投資」について、基本知識と併せてメリット・デメリットを中心にご紹介したいと思います。
- インデックス投資に興味を持っている方
- インデックス投資を始める前にメリット・デメリットを知りたい方
- リスクを抑えながら資産を形成したい方
- 手間をかけずに資産を形成したい方
はじめにちょっとした小話ですが、私は投資デビューしたころ「投資」と言えば、「個別株投資」であるという勘違いをしておりました。
デビュー戦を個別株投資で飾った私は見事ボコボコにされまして、通算では百万円オーバーの損失を出していると思います。(妻には言えませんね)
そのような中で、インデックス投資に出会って「普段仕事で忙しい私もこれなら着実に資産形成できる!」と、投資に対するモチベーションが大きく変わりました。
実際に私は2016年からインデックス投資を開始し、本ブログを開設する2021年6月までの5年間で755万円を積み立て投資し、+285万円(+38%)のリターンを得ております。
その間はほとんど投資に関することは考えず、基本的にはほったらかしの自動積み立てです。
コツコツ安定的に資産を形成したいという方、投資初心者には本当におすすめの投資手法ですので、ぜひ最後までお読みいただければとお思います。
インデックス投資ってどんな投資?
さっそくですが、インデックス投資とは世の中の景気や経済など市場全体の動きを表す指標(=インデックス)に連動する投資信託を購入することで、株式市場全体に投資する手法です。
し・・・指数!?
例えでいうと、
- 日経平均
- NYダウ平均
- ナスダック総合
などが挙げられるよ。
なんかニュースで聞いたことあるやつ!
だね!簡単にいうとこれらの指数と連動するように、たくさんの株をパックにした商品に投資するのがインデックス投資だよ。
ふーん?
なんでそのパックを買うのがおすすめなの?
これらの指数の多くは、長期で見ると右肩上がりに上昇し続けているからだよ。例えばアメリカでとても有名なインデックスであるS&P500種指数のチャートを見てみよう。
画像はGoogle Financeより引用
短期的な上昇と下降を繰り返しながらも、長期的には市場全体の指数は上昇していることがわかります。
大前提として、資本主義経済においては企業は常に成長を目指すので、その企業の集合体である市場(=指数)も成長し続ける、という考え方が根っこにあります。
インデックス投資はこの根っこを信じ抜き、特定の市場全体に長期分散投資します。
これにより、右肩上がりの指数に連動させて自身の資産を増やしていくという手法になります。
ちなみに、インデックス投資に関する有名な著書である「敗者のゲーム」には、アメリカ市場におけるインデックス投資のリターンについて以下のとおり触れられています。
・1926~2012年のアメリカ資本市場の投資リターンの実績は9.7%
「敗者のゲーム」(チャールズ・エリス)
86年間の年利が9.7% です。
この場合、仮に1926年に100万円を投資した場合、86年後には28.6億円程度になったという計算になります。
利回りもさることながら、複利の力は偉大ですね。
ちなみにあくまで過去のチャートであり、未来は決して誰にもわかりません。
インデックス投資のメリット
インデックス投資には我々一般人の資産形成にとってありがたい、たくさんのメリットがあります。
私がインデックス投資を5年続けてみて思うインデックス投資のメリットは以下です。
- 知識がなくてもできる
- 時間がなくてもできる
- いつでも始められる
- 分散投資でリスクを抑えやすい
- 下落局面でもメンタルを強く保てる
メリット①知識がなくてもできる
一般的に個別銘柄の株式投資を行う上では、決算や財務諸表を読んだり、チャートを分析したりといったある程度の知識が必要となります。
安く買って高く売るための、目利きが必要だからです。
しかしながらインデックスファンドの場合、市場全体の株に投資することから、これらの目利きが不要となります。
投資対象のインデックスファンドを選ぶだけの知識があればOKです。
基本的には、
- 運用手数料
- 運用実績
- 運用資金額
この3つくらいを意識して選ぶだけでよいですし、証券口座の買い付けランキングで上位に出てくるようなeMAXIS Slimシリーズなどの有名どころを押さえておけば問題ないと思います。
私のおすすめは世界中の企業に広く分散投資を行う「全世界株式インデックスファンド」です。
メリット②時間が無くてもできる
ファンドを選んだあとは、証券口座で毎月の定期購入を設定してしまえば、基本はほったらかしでOKなので、時間がなくても運用できます。
あとは年に1回程度、ポートフォリオの偏りをなくような「リバランス」という作業を行う程度です。
この作業も選ぶファンドによってはファンド側で勝手に運用してくれます。
例えば、全世界株式のようなファンドを選んだ場合、先進国に偏り過ぎた場合は新興国の割合を増やすなどの調整をしてくれます。
時間が無くてもできる、という点は私のようにサラリーマンで本業が忙しい方や、育児で忙しい方にとって大きなメリットだと思います。
ただでさえ少ない可処分時間は投資に充てず、趣味や子育てなど本当はもっと大事にしたいことに時間を配分することができます。
時間が無くてもできるという点は、私にとっては一番大きな決め手でした。
メリット③いつでも始められる
個別銘柄や配当金投資で一括投資を行う場合は、割安に購入できるタイミングを読んで投資することが重要ですが、インデックス投資の場合はタイミングを気にする必要がありません。
長期で見れば右肩上がりの市場に対して投資を行うので、基本的には「今が底値」と考えられるためです。(もちろん目先の短期的な上げ下げはありますが、長ーい目で俯瞰すればほぼ底値)
どうしても目先の下落が気になる方は、ドルコスト平均法という、余裕資金を一定期間で分割して購入していく方法もあります。
何度かに分けて定期的に購入することで、高値圏にあるときは少ない数量を購入し、安値圏にあるときは多い数量を購入することになります。これにより高値掴みをできるだけ回避します。
投資するのにいっぱいお金がいるの?
100円から始められるので、まとまった資金は不要だよ。
メリット④分散投資でリスクを抑えやすい
時間と投資対象を分散することでリスクを抑えることができます。
個別銘柄の場合はどうしても1社の動向に左右されてしまうため、1度の決算や悪いニュースで、大切な資産があっという間に目減りしてしまうこともあります。
インデックス投資では、数十年という期間で時間を分散し、投資対象も「全世界」や「先進国」といった大きな市場に対して投資します。
そのため、その中の1社が悪いニュースを出したとしても資産への影響は限りなく抑えられます。
また、数十年という期間で運用すれば、暴落局面を迎えることもあろうかと思います。
この場合も長期で見ると、暴落局面の間は非常に割安に購入できていたことになり、暴落後に持ち直したときに大きなリターンを得られやすくなります。
メリット⑤下落局面でもメンタルを強く保てる
もし個別銘柄で一括投資を行った場合、下落した際にメンタル面を強く保つことができず、「少しでも傷が浅いうちに売ってしまおう」という方も多くいらっしゃると思います。
メリット④でも触れましたが、下落した場合は割安に購入することは、再度上昇した際に大きなリターンを生むことにつながります。
つまりインデックス投資を行っている場合、下落局面が来た時に、
ありがたや、ありがたや・・・
バーゲンセールなのね!チャンスだわ!
といったように、強いメンタルで下落局面を過ごすができます。
投資の世界で一番やってはいけないことは、高値で購入して安値で売ってしまうことです。
当たり前のこと過ぎて誰もがわかっていることなのですが、特に投資初心者は下落局面では正常な判断ができず、安値で手放してしまうことがあるものです。
下落局面がない場合は積み立て投資より一括投資の方がリターン優位となりますが、下落局面がある場合は積み立て投資の方が大きなリターンを生むことも十分あります。
下落局面を喜んで迎えられるインデックス投資は投資初心者にとっても優しい投資だと思います。
インデックス投資のデメリット
私が思うインデックス投資のデメリットは以下です。
- 短期でハイリターンを見込めない
- 元本保証ではない
- 始めた後はヒマである
デメリット①短期でハイリターンを見込めない
インデックス投資は長期分散投資なので、「来月に2倍にしたい!1年で10倍にしたい!」といった短期でハイリターンを目指す方にはマッチしない投資手法となります。
インデックス投資では、地道に愚直にコツコツ積み立て、長い時間をかけて複利の力で資産を形成します。
ローリスク&長期でミドルリターンを狙っていく投資です。
リスクとリターンは表裏一体です。
また、まずは軍資金を得るために個別株集中投資から始めたほうがいいのでは?という意見もよく目にしますが、個人的にはおすすめしません。
個別株で一発ブチ当てられる目利き、嗅覚が備わった敏腕トレーダーならもちろんそうすべきですが、たいていの方はそうでなく、大事な資産を失う可能性の方が高いと思います。(私も失った人でした…汗)
千里の道も一歩から…
デメリット②元本保証ではない
先述のとおり、市場(=指数)に連動するため下落局面では下がりますし、ときにはリターンがマイナスになることもあります。
つまり、いわゆる元本割れリスクがあります。
よって、「一瞬たりとも、1円たりともマイナスになるのは耐えられない!」という方にはお勧めできません。
おそらく、このブログをご覧いただいている時点で、そのような方ではないと思いますが。。
私はむしろ、元本割れるくらいの暴落が早めに来てほしいと思ってます
デメリット③始めた後はヒマである
「メリット②時間がなくてもできる」の裏返しとなるのですが、証券会社で定期購入の設定をした後は本当にすることがありません。
強いてあげるとするならば、
- 年に1回程度のリバランス
- 暴落時の買い増し検討
- より低コストで魅力的なファンドが出てないかをチェック
程度です。
リバランスも全世界株式のように自動でリバランスしてくれるファンドもありますし、eMAXIS Slimシリーズのような「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」ということをコンセプトにしているファンドであれば、乗り換えもほぼ気にする必要がありません。
することがあまりにもないので、毎日水やりをしたい人や、リスクを背負ってスリルを求めたい方には、物足りない投資手法となります。
まとめ
今回は、インデックス投資の基本的な知識、メリット・デメリットについて紹介しました。
知識・時間が無くても始められる投資手法でありながら、着実に資産を形成していくことができるインデックス投資は私たち一般人の頼もしい味方になると思います。
発明ともいえるこの投資手法に取り組みやすくなったのは、インターネット環境が整い、ネット証券への資金流入が加速したここ数年のことです。
eMAXISシリーズやSBI Vシリーズなど低コストでとても魅力的な商品も揃いました。
これから投資を始められる方は、とてもラッキーな環境でスタートを切れると思います。
ぜひ資産形成の手段として、インデックス投資にトライしてみてはいかがでしょうか。
この記事が資産形成の一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました!
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