インデックス投資でアメリカ(米国)に投資してみたい。どの商品に投資したらいいのかしら?
こんなギモンにお答えします。
- アメリカ(米国)へのインデックス投資に興味を持っている方
- アメリカ(米国)に投資できるおすすめ商品を知りたい方
- アメリカ(米国)に投資したい人で「全世界株式」のことを知らない方
- S&P500と全米株式の違いを知りたい方
インデックス投資を始めようと思った方は、一度はアメリカ(米国)への投資(以下、米国株投資)を耳にしたり、考えたりするのではないでしょうか。
過去に幾多の暴落が発生しても、それらを全てを乗り越え、イノベーションを起こし続けながら右肩上がりの成長を続ける魅力的な市場
それが米国株投資ですよね。
株式関係の書籍やブログでも多くピックアップされているので、目にすることも何かと多いと思います。
結論から言いますと、もしインデックス投資初心者の方が米国株投資を始められるなら、
- 米国を代表する大型株500社にまるごと投資する「S&P500」
- 米国の大型株から小型株まで約4000社に丸ごと投資する「全米株式」
どちらかに投資されることをおすすめします。
今回の記事では、S&P500と全米株式の違いや、投資する際の具体的な商品を紹介します。
また、私や周囲の経験者の実体験も踏まえて、「全世界株式」じゃなくていいの?という点についても少しふれておきます。
米国株投資をしたい理由は?(⇒全世界株式という手段もあります)
いきなり話の腰を折るようですみません。
米国株投資を始める前に、一点知っておいてほしいことがあります。
すでに全世界株式をご存じだったり、米国株投資一択でお考えの方は読み飛ばしてください。
米国株投資のおすすめ商品を紹介する前に、「本当に米国株投資でいいですよね?」という振り返りをします。
米国が1番大きい市場なんでしょ?だめなの?
「今は」ね。この先もアメリカがずっと1番だって思ってる?
うーん。それはわかんない。1番が変わったら投資先を変えるのかも?
うんうん。じゃあ1番が変わったときに投資先を変えるのは誰がやるのかな?
Zzz…
私自身もインデックス投資を実践してみて思うのですが、「全世界株式」以外の特定の市場への投資を行う場合、
- 投資先を変更する
- 投資先を追加する
- リバランス(複数投資先があるばあいの投資比率の調整)
といった、運用方針を決めたり購入・売却による調整を自身で行うことになります。
もし、
- アメリカへの投資に固執しているのではなく、「時代のエース」に投資したい
- 他の国への分散投資も行いたい
という方で、できるだけほったらかし運用をしたい方は、全世界株式も有力な手段になります。
ちなみに、全世界株式を選んでも2021年11月現在の構成比率はアメリカが6割弱です。
リバランスの手間や1国への集中投資に不安を感じて、あとから全世界株式に乗り換える人はよく見かけるので、ぜひ投資前にこちらの記事も参考にしてみてください。
米国株投資の人気なインデックスファンドは?
投資信託で人気の米国インデックスファンドは、S&P500または全米株式です。
こちらはSBI証券と楽天証券の投資信託買い付けランキングです。どちらも人気であることがわかりますね。
また、本来は米国株に対するインデックス投資の方法として、実際にはETFと投資信託の2種があります。
しかしながら、私は初心者向けには「投資信託」をおすすめしておりますので、ETFは割愛しています。
興味のある方はこちらを参考下さい。
S&P500と全米株式の違いは?
まず、どちらも米国100%ですが、以下のような違いがあります。
S&P500 | 全米株式 | |
---|---|---|
連動するインデックス | S&P500種指数 | CRSP米国総合指数 |
構成する銘柄 | 米国を代表する大型株500社 | 米国の大型株から小型株まで約4000社 |
簡単に言えば、
- 米国の代表的な大型500社に投資したい方:S&P500
- 中小も含めて米国全体にまるっと投資したい方:全米株式
ということになります。
選ばれし500社に投資するか、選ばずに全体を買うか、ですね。
続いて、S&P500そして全米株式のどちらにするか?で迷った時の参考として、過去実績も見てみたいと思います。
S&P500と全米株式の過去実績比較
S&P500、全米株式で有名なファンド2つの過去実績を比較します。
- SPY(赤):S&P500種指数に連動することをめざしたファンド
- VTI(青):CRSP米国総合指数に連動することをめざしたファンド
2002年から2021年の約20年間運用した結果がこちらです。
にゃるほどw わからんw
ということで、大事なポイントを日本語にしたものがこちらです
S&P500(SPY) | 全米株式(VTI) | |
---|---|---|
10,000ドル投資した場合の運用結果 | 58,769ドル | 64,724ドル |
年平均成長率 | 9.34% | 9.87% |
標準偏差(価格変動の幅) | 14.62% | 15.06% |
最高の年の年率リターン | 32.31% | 33.45% |
最低の年の年率リターン | -36.81% | -36.98% |
最高値からの最大下落率 | -50.80% | -50.84% |
簡単にまとめると、
- 年平均成長率が高くリターンがよかったのは全米株式
- 上下のブレ幅が小さく安定感があったのはS&P500
という結果です。
全米株式はよくもわるくも中小を含むため、S&P500と比較して景気に左右されやすい傾向にあることがこの差を生んでいます。
あくまで過去の実績であり、これから先の未来は誰にも分かりません。
選ぶ時の参考程度にしていただければと思います。
どちらも甲乙つけがたいほどよい指数には違いありません。
「S&P500」に投資するときのおすすめ商品は?
基本的に信託報酬率(コスト)が安く、純資産額が大きい商品がおすすめです。
世間的にも人気が高く、私もおすすめする商品は以下です。
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
簡単な比較がこちらです。(2021年11月時点)
eMAXIS Slim 米国株式 | SBI・V・S&P500 | |
---|---|---|
信託報酬 | 0.0968% | 0.0938% |
純資産総額 | 8,392億円 | 4,087億円 |
委託会社名 | 三菱UFJ国際投信 | SBIアセットマネジメント |
純資産総額はどちらも1,000億円をゆうに超えており、信託報酬は0.1%を切る低コストです。
コストについては信託報酬以外に、「隠れコスト」を含めた「実質コスト」や、保有金額に応じて付与されるポイントも考慮して考えることができます。
ですが、私個人的には現時点ではどんぐりの背比べ状態ですし、コストもポイント付与率も変動していくためあまり気にしていません。
我が家は、SBI・V・S&P500を選んでいます。
「全米株式」に投資するときのおすすめ商品は?
世間的にも人気が高く、私もおすすめする商品は以下です。
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
簡単な比較がこちらです。(2021年11月時点)
楽天・全米株式インデックス・ファンド | SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | |
---|---|---|
信託報酬 | 0.162% | 0.0938% |
純資産総額 | 4,342億円 | 423億円 |
委託会社名 | 楽天投信投資顧問 | SBIアセットマネジメント |
SBI・V・全世界株式は信託報酬が楽天よりも低く抑えられておりますが、2021年6月に新規設定されたため、まだ純資産総額が小さいです。(楽天は2017年9月)
ただ、SBI・V・全世界株式は新規設定から短い期間でかなりの資金が流入しているため、おそらく楽天に追いつくのは時間の問題かと思っています。
選ぶとするならば、
- 信託報酬(コスト)を重視したい方:SBI・V・全米株式
- 現時点で資金が多く集まっていることを重視したい方:楽天・全米株式
となります。
また、SBI・V・全米株式はSBI証券専用なので、 SBI証券で運用したい方は、 SBI・V・全米株式 一択です。
まだ口座をお持ちでない方はこちらを参考にしてみてください。
まとめ
では、最後にまとめです。
まず、米国株投資の人気ファンドにはS&P500と全米株式の2つがありました。
- S&P500は米国を代表する大型500社に対して投資
- 全米株式は中小を含む約4,000社に対してまるっと投資
そして、S&P500と全米株式に投資できる、おすすめ商品は以下でした。
■S&P500に投資したい方
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
■全米株式に投資したい方
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド
- SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
どの商品を選んでも、「世界をリードするアメリカが今後も成長し続ける」ということを信じて投資するということに違いはありません。
私も今後もアメリカが魅力的な投資先であり続けることに思いを馳せる一人です。
ともに頑張っていきましょう!
米国株投資に悩む方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!ではまた!
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