最近よく聞く「レバナス」が気になる。でもリスクが高いって聞くし…投資するか迷うなぁ。
こんな悩みを持つ同志のみなさん、こんにちは。
私もしばらく「レバナスに投資するか?」について悩んでいたのですが、結論として「投資する」ことにしましたので、その経緯や運用方針を紹介したいと思います。
インデックス投資を始めてはや5年が経ち、間もなく6年目に突入する管理人ですが、ここ半年ほど「レバレッジ・NASDAQ100」=「通称:レバナス」へ投資するかを検討しておりました。
「レバレッジ」という言葉を聞くだけで、
なんかリスク高そうだし、寄らないでおこう
と、当初は無視していたのですが、TwitterやYoutubeでの情報量も増えるに従い、興味を持つようになりました。
まず、非常に値動きが荒い商品なので、投資初心者の方などリスク許容度が高くない人には向いていない商品である、というのが個人的な見解です。
その上で私の場合は自身のリスク許容度を踏まえ、「サテライト資産」での運用で投資することにしました。
レバレッジ・NASDAQ100(=レバナス)って何?
まず最初にレバナスがどのような投資商品かを簡単に振り返っておきたいと思います。
レバナスは、米国のNASDAQ100指数を対象にしたレバレッジ型ファンドの一つです。
日々の基準価額の値動きがNASDAQ100指数の値動きの2倍程度となることをめざした投資信託を指しています。
国内で投資可能な投資信託としては、2021年12月時点で以下の2商品があります。
- iFreeレバレッジ NASDAQ100(大和アセットマネジメント)
- 楽天レバレッジ NASDAQ-100(楽天投信顧問)
NASDAQ100 の構成銘柄は?
NASDAQ100指数は、米国のナスダック市場に上場している時価総額でトップ100の非金融銘柄で構成(時価総額加重)されています。
出所:大和アセットマネジメント株式会社
ハイテク系の比率が高く、具体的には以下のような企業が組み込まれています。
- アップル
- マイクロソフト
- アルファベット(グーグル)
- フェイスブック
- テスラ
- エヌビディア
- ペイパル
- アドビ etc…
半分くらい私も知ってる!
どれもこれも聞いたことのあるメジャーな企業ばかりだよね
NASDAQ100指数の過去実績は?
※出所:大和アセットマネジメント株式会社
※1985年1月末を100として指数化、配当込み
あくまで過去のデータであり未来はもちろんわかりませんが、1985年を起点にすると、有名な指数であるS&P500を2倍以上上回る実績を残しています。
レバレッジとは?
レバレッジ(Leverage)とは「てこの原理」という意味です。
金融業界でいうレバレッジは、少額の資金でより大きな金額動かす意味で用いられ、借り入れを利用することで、自己資金のリターン(収益)を高める効果が期待できることを指します。
レバレッジ型のファンドは、対象の指数の日々の値動きに対して、2倍・3倍などのレバレッジをかけた運用成果を求めて運用を行う投資信託です。
と、ここまでは一般的な知識であり、ネット上にもたくさん情報があります。
レバナス投資に対する賛否の声を見てみる
他の個人投資家の意見も聞いてみたい!
ネットやTwitter、Youtubeに掲載されている、肯定派・否定派の意見を参考にしつつ、自分なりの考えを整理しました。
レバナス肯定派の意見
レバナス否定派の意見
私自身の考え
肯定派・否定派の意見に+αして、自分なりの考えを整理してみました。
専門家によって裏付けされたものではなく、あくまで私見です。
ハイテク分野は今後も伸びるのか?(⇒伸びると思う)
私自身、情報通信分野の企業に勤めるサラリーマンとして思うのですが、世の中は今よりもっと、「情報にあふれる社会」になっていくと思いますし、それらの情報を活用する技術は今後も進化していく、と考えています。
GAFAMのようなメガプラットフォーマーに対する規制が厳しくなる可能性は懸念材料ですが、第2・第3のGAFAMも登場しながら、ハイテク全体の市場規模は右肩上がりになるのではないかと考えます。
レバナスってそもそも「インデックス投資」なの?(⇒アクティブ投資だと思う)
まず、レバナスってそもそもインデックス投資なの?というところからですが、
「インデックス(指数)を用いた投資ではあるが、アクティブ投資」
と思っています。
やはりインデックス投資のベースの考えは、「どこが来るかは誰にも予見できないので、全体の市場平均を取りにいく」だと思います。
しかしレバナスは、
- 米国市場の中の、
- ナスダックという市場のトップ100社(金融系除く)であり、
- 情報技術セクターの比率が高め
というインデックス(指数)に対してさらにレバレッジをかける投資法です。
つまり市場平均以上を狙いにいきます。
なんか結構しぼり込んでるね!
そう、「この市場が来る」という思惑はかなり出てます。
確かにインデックス(指数)に対する投資ではあるものの、アクティブ運用だと考えて投資すべき対象だと思います。
インデックス(指数)にレバレッジをかけるのはあり?(⇒ありだと思う)
レバレッジをかける場合のハッピーストーリーは、指数が右肩上がりになることであり、横ばいや右肩下がりとなることがバッドストーリーです。
私の場合は、NASDAQ100は今後も長期で見れば右肩上がりのインデックス(指数)だと考えるため、レバレッジをかけるのは「あり」だと考えています。
※ここでいう長期は15年以上を考えています。
また、「横ばい相場に弱い」というデメリットについても、長期で横這いにはならないと思っていることから気にしていません。
運用コストは高いのか?(⇒期待リターンを踏まえると高くないと思う)
例えば大和証券のレバナス(iFreeレバレッジ NASDAQ100)の運用コストは1.173%程度と比較的高いです。(⇒信託報酬手数料0.993%+隠れコスト0.18% ※2021.12月時点)
続いて、レバナスの参考指標となるQLDというレバレッジETFのリターンをportfoliovisualizerで見ると、設定された2006年7月から2021年11月までの年平均成長率は27%超です。
正直現在は出来すぎな相場だと思いますが、今後の年平均成長率が仮に半分の13%だったとしても、気にならない手数料だと考えます。
暴落時の売却リスクは?(→リスク許容度次第)
レバナス投資において一番考慮すべき点が暴落時の対応だと思います。
最高値からの最大下落率は▲80%を超える可能性があり、もしそうなったときに悲観的になって投げ売りするようであれば、投資しない方がいいと考えます。
結局のところリスク許容度次第ということですが、以下のような条件に複数当てはまる方はレバナスを投資対象として考えてもよいのではないか、と考えます。
- 生活防衛資金を含む無リスク資産が別で確保できている
- 全世界株式やS&P500のようなコア資産が別にある
- 長期(15年以上)で運用できる
- 直近数年間で使わない余裕資金での投資
- 過去暴落時も耐え抜いた経験がある
- 潤沢な収入があり、リカバリが利く
レバナスに投資することを決めた決定的な理由
結論、自身のリスク許容度の範囲で投資できると思ったので「サテライト資産の枠」で投資することを決めました。
もっとシンプルに言うと、「個別株集中投資よりはるかにいい」という判断です。
※「サテライトって何?」という方は、こちらをご覧いただければと思います。
こちらの記事にも書いておりましたが、私はサテライト資産枠で国内個別株(しかもマザーズ1社)に集中投資しております。
インデックス投資に出会う前から、若気の至りでほれ込んで一つのカゴに盛りまくった卵です。
浮き沈みも激しく、株価は一番高かったときと比較して80%以上下落したこともあります。
仮に個別株からレバナスに乗り換えた場合は、
- 1社から100社へ分散される
- むしろ倒産リスクがなくなる
- 80%以上の下落に耐えぬいた握力を生かせる
ということになろうかと思います。
既に許容できているリスクの範囲の中での投資対象の変更ですし、たとえ暴落しても売らない自信と経験があるため、投資判断にいたりました。
レバナスの運用方針
我が家のルールとして、以下の形で運用していくことにしました。
- 現在のサテライト資産運用の枠内で行う(追加投資なし)
- コア資産を含む資産総額内でのリバランスは行わない(値動きが荒いので)
- 一部はジュニアNISA枠×2で運用
- 資産評価額が投資元本の10倍に達したら売却を検討(達成時のリスク許容度により判断)
基本的にはガチホスタイルで考えておりますが、あえて「10倍到達時に売却を検討」という運用のゴールを設定しています。
最大下落率が80%超と大きく、とくにNISA枠の場合は非課税期間の終わりが近いタイミングでの暴落はさすがに応える、と考えて設定することにしました。
コア資産を含む資産運用方針の全体像は、こちらで記事にしております。
まとめ
今回は「レバナス投資」に対する私なりの考えや、投資判断にいたった経緯を紹介しました。
私がレバナスに投資を決めたポイントは以下でした。
繰り返しになりますが非常に値動きが荒い商品なので、誰しもにおすすめできる商品ではなくリスク許容度の高い方向けの商品です。
それを踏まえた上で、NASDAQ100指数の明るい未来を信じる方にとっては非常に魅力的な投資対象だと思います。
また、仮に投資する場合はコア資産ではなく、サテライト資産での運用が個人的にはおすすめです。
コア資産で運用した場合、大幅な下げ局面を迎えたときにメンタルに与えるダメージが大きいためです。
※ちなみに我が家では購入から1か月後に見事大幅な下げ局面を迎え、逆方向に働くレバレッジの力を体験することができました。こちらもぜひ参考にしてみてください。
レバナスへの投資は賛否両論ありますが、NASDAQ100に含まれる企業が米国ひいては世界経済をけん引してきたのは事実ですし、私はこれからもNASDAQ100指数のポテンシャルを信じていきたいと思います。
レバナスへの投資に悩む方の参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!ではまた!
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