45歳で早期退職したとき、年金ってどれくらいもらえるんだろうか?
うーん、全然想像つかないね
こんにちは、えーたパパ(@eitapapa_fire)です。
インデックス投資で1億円の資産形成 & Side FIREをめざす30代サラリーマンパパです。
前回の記事でご紹介した山崎俊輔著『普通の会社員でもできる日本版FIRE超入門』によれば、
早期退職(FIRE)が年金に与える影響が大きい(厚生年金が減る)
ということが示されており、年金が減ることを意識したライフプランを立てる必要がある、と注意喚起されていました。
なるほど、確かに気になります。
前提として、我が家では45歳Side FIRE(ダウンシフトして仕事を続ける)をめざしており、本来45歳で完全FIREするつもりはありません。
しかしながら、完全FIREした場合の不足収入・資産がわかれば 「Side FIRE後に最低限必要な労働収入」をイメージしやすくなるだろう、と考えました。
ということで今回は、
大手企業勤務の共働き夫婦が45歳で退職したら、65歳以降の年金はいくらになるのか?
というテーマで、シミュレーションしてみました。
やってみた結果、人生設計を立てる上での目安としてとても役に立つ情報が得られました。
FIREをめざす方もそうでない方も、年金シミュレーションは皆さん一度やってみる価値ありだと思います。
【結論】45歳FIRE時の夫婦の年金は?
まず最初に結論ですがシミュレーションした結果、
私たち夫婦が45歳で早期退職した場合に65歳以降で受け取る推定年金は、
25万円/月 となりました。
シミュレーションの方法や詳細は以下です。
年金シミュレーションの基礎情報・方法
年金の受取額については就労期間や勤める企業によっても大きく異なることから、シミュレーションにあたっての基礎情報と方法について触れておきたいと思います。
私たち夫婦の基礎情報
私たち夫婦の基礎情報はこんな感じです。
夫(えーたパパ) | 妻(ゆきママ) | |
---|---|---|
年齢 | 30代前半 | 30代前半 |
勤続年数 | 10年 | 12年 |
勤務先 | 比較的大手 (従業員数1,000人↑) | 比較的大手 (従業員数1,000人↑) |
企業年金 (確定給付型) | あり | あり |
転職歴 | なし | なし |
備考 | 3年間の育休有 |
年金はよく、以下の図のように「1階~3階建て」で表されますが、
私たち夫婦は二人とも”企業による+α上乗せ”のある「3階建て」の年金になっておりました。
出所:野村の確定拠出年金ねっとより画像引用
※どちらの勤める企業にも「企業型確定拠出年金(DC)」が導入されておりますが、こちらは運用結果次第なので、今回のシミュレーションからはいったん除外しています。
年金のシミュレーション方法
65歳以降もらえる年金は、以下の方法でシミュレーションしました。
①国民年金と厚生年金(1階~2階建て部分)
⇒「ねんきんネット」でシミュレーション
②企業年金(確定給付型、3階建て部分)
⇒会社の規約を参考にシミュレーション
【その他前提条件】
・FIRE達成までの残りの期間、現業を続けるものとする
・45歳で無職になっても60歳まで国民年金は払い続けるものとする
ねんきんネットで国民年金・厚生年金をシミュレーション
国民年金と厚生年金を調べるべく、ねんきんネットにアクセスすることにしました。
全くログインしていない同サイトですが、幸いにログインID・パスワード情報は我が家に残っておりました。
よくログイン情報もってたねw
絶対残ってないと思ってたw
ねんきんネットでのシミュレーション方法(画像付き)
ねんきんネットを使われたことがない人も多くいらっしゃると思うので、参考としてどのようにシミュレーションしたか、私の設定を例にキャプチャも交えながら紹介したいと思います。
結果だけ見たい方はこちらまで読み飛ばしてください。
①ねんきんネットへアクセス
日本年金機構HPより、「ねんきんネット」のログインボタンを押します。(右側青枠部分)
②ねんきんネットへログイン
ログイン情報を入力し、ログインします。
③将来の年金額を試算する(詳細な条件)選択
「将来の年金額を試算する」タブから、「詳細な条件で試算」を選択します。
④今後の職業の設定画面へ移動
「今後の職業などを追加する」を選択します。
続いて、「現在の職業を継続しますか?」に対して「はい」を選択します。
⑤収入・賞与の見込み額、残りの就業期間を入力
収入・就労期間の見込み情報を入力していきます。
収入の部分は今後どうなるのかはわからないので、いったん直近の標準報酬月額を入力しました。
また、就労期間は現在から45歳までとしました。
⑥厚生年金基金の加入有無、今後の勤め先変更有無を選択
勤め先が厚生年金基金に加入しているかを選択します。(我が家は未加入)
さらに今後の勤め先変更有無を選択します。(我が家は変更なし)
⑦45歳~60歳の職業・収入情報を入力する
次に45歳~60歳の職業を設定します。(といっても無職ですが)
④の「今後の職業などを追加する」を再度押して以下の通り入力していきました。
まず、職業情報は無職を選択します。
続いて国民年金の納付種別と収入などを入力します。
45歳以降無職になっても国民年金は納めるように設定します。(国民の義務ですからね)
さらに続いて、無職の期間を入力します。
60歳以降は国民年金に加入しないものとし、入力を終えます。
⑦国民年金保険料の追納設定
国民年金保険料の追納設定を行います。何らかの理由で未納期間があった場合に設定します。
いったんそのまま(追納せず)で進めました。
まてぃ!未納(赤枠)があるじゃないか!
在学中の学生特例…そのままにしちゃってました。
⑧シミュレーション名をつけて決定
最後に、シミュレーションの名称を付けて「試算する」を押せば結果が表示されます。
キャプチャを見ると長く見えますが、実際は大体5分くらいの作業でした!
【結果】国民年金・厚生年金シミュレーション
さぁ、ではシミュレーションの結果を早速見てみたいと思います。
夫と妻それぞれの結果がこちらです。
ねんきんネットシミュレーション結果(夫)
このように、65歳以降の年金額が表示されます。
画像だと小さくて見づらいのですが、このような結果となりました。
- 老齢基礎年金 …57,754円/月
- 老齢厚生年金 …65,836円/月
合計= 123,590円/月
ねんきんネットシミュレーション結果(妻)
妻のシミュレーション結果が以下です。
- 老齢基礎年金 …61,414円/月
- 老齢厚生年金 …39,885円/月
合計=101,299円/月
つまり、夫婦の国民年金・厚生年金合計は?
夫婦の力を合わせると以下となりました。
- 夫 …123,590円/月
- 妻 …101,299円/月
夫婦合計=224,889円/月
もっと少ないものとかと思ってましたが、正直想定以上でした。
ホントね。ちなみに60歳まで働いてたらどうなるの?
ねんきんネットの「簡単シミュレーション」をやってみたらこんな感じだった!
- 夫 …179,886円/月
- 妻 …125,307円/月
夫婦合計=305,193円/月
※妻は時短勤務の可能性も考慮し、収入をかなり低く見積もってます。
結構もらえるんだね!!
ママ、絶対働いてないと思うし、明らかな皮算用だけどねw
Zzz…
企業年金(確定給付型)をシミュレーション
続いて、企業年金(確定給付型)についてシミュレーションしました。
企業年金の算出方法は会社の規約にて確認しました。
例えば私の場合は、ざっと以下のような計算でした。
平均標準報酬月額×1.6/1000×加入月数
「平均標準報酬月額」は今より給料の少ない若手時代も含めた平均なので、シミュレーションにおいては、現在の標準報酬月額(59万円)から少し削って、50万円で計算することにしました。
ちなみに支給要件は「勤続10年以上」となっており、支給開始年齢は60歳からとなっておりました。
このあたりはしっかり自分が勤める会社の要件を押さえておく必要がありますね。
【結果】企業年金のシミュレーション(夫婦)
夫婦それぞれの条件で、ざっくりで計算した結果が以下です。
- 夫 …16,000円/月
- 妻 … 9,000円/月
夫婦合計=25,000円/月
【トータルは?】国民年金+厚生年金+企業年金
最後に、ねんきんネットのシミュレーション結果と企業年金を合計しました。
私たち共働き夫婦が45歳で退職した場合、トータルの推定年金はこちらのとおりです。
月額 | |
---|---|
国民年金(夫) | 57,754円 |
国民年金(妻) | 65,836円 |
厚生年金(夫) | 61,414円 |
厚生年金(妻) | 39,885円 |
企業年金(夫) | 16,000円 |
企業年金(妻) | 9,000円 |
合計 | 249,889円 |
夫婦の年金合計は約25万円/月となりました
総務省の「家計調査報告」によると、
65歳以上の夫婦のみの無職世帯の平均の年金受取額は約22万円/月のようです。
しかしながら、45歳退職にも関わらずそれを上回る受取額となりました。
理由としては、
- 夫婦共働き
- 平均以上の収入
- 企業年金
このあたりが効いてきていると思います。
とくに、②③は勤めている会社の恩恵が大きかったものと考えています。
現業を頑張って収入を上げることが、FIREの達成確率を上げてくれるとも言えますね。
まとめ
今回は、大手企業に勤める共働き夫婦が45歳で退職した場合、いくら年金がもらえるのか?というテーマで私たち夫婦の年金をシミュレーションしてみました。
結果としては、国民年金+厚生年金+企業年金の合計で25万円/月となりました。
60歳まで現業を続けたときに比べて確かに減るものの、老後のベース収入として25万円/月を確保できるのは、かなり心強いと率直に思いました。
ちなみに、ゆとりある老後生活には平均で約36万円/月の収入が必要と言われています。
不足分がまだあるものの、資産の取り崩し額を明らかに減らせますので、年金受給のタイミングは一つのゴールラインになると思います。
もう少し具体的にイメージしていく必要がありますが、
- 45歳時点で積み上げた株式から生まれる収入
- 45歳時点の退職金
- 60歳時点の確定拠出年金
これらを上手にリレーさせることで、「Side FIRE後に最低限必要な労働収入」は極力減らせそうです。
最近、業務のほかに資格取得の勉強などが集中していて、なかなか時間を取ることができておりませんが、引き続きワクワクする未来に向けて、マネープランを立てていきたいと思います。
また、今回の結果はシミュレーションサイト等を使ったセルフ診断で少し不安もありますし、機会があればFPなど外部の専門家のアドバイスも受けてみたいと思います。
皆さんもお時間があれば、年金シミュレーションにトライしてみてはいかがでしょうか。
今後の人生設計に変化を与える気づきが生まれるかもしれません。
今回の記事は以上です!
最後までお読みいただきありがとうございました!
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