インデックス投資と高配当株投資ってどっちがいいんだろう?
というお悩みをお持ちの方に、参考になる記事です。
こんにちは、インデックス投資で1億円の資産形成をめざすサラリーマンパパです。
今回は、「インデックス投資と高配当株投資の選択」というテーマについて、現在の私なりの考えを紹介したいと思います。
さっそくですが、まず前提として私はインデックス投資派です。
インデックス投資の長期分散投資による資産形成に魅力を感じ、余裕資金の大半は投資信託やETFで運用しています。
そして事実、我が家の資産形成を加速してくれる大きな武器になっています。
しかしながら、インデックス投資を続けている間、何度も何度も、
『高配当株投資が気になる・・・!!」
という問題が発生しました。
今回はこの「高配当株が気になる問題」に対して自分なり出した結論について紹介したいと思います。
『いや、インデックス投資に決まってるでしょ!』というゆるぎない精神をお持ちの方は、ぜひスルーください。
では早速本題に行きたいと思いますが、この問題に対する私の出した結論は、
- 高配当株は魅力的。それでもやっぱりインデックス投資へ
- 取り崩し期は、「必要な分だけ取り崩す」運用で対応
です。
つまりはインデックス投資に絞り込みました。
では、このような考えに至った経緯について、自分なりの考えを紹介したいと思います。
- インデックス投資を行っているが高配当株投資が気になってきた
- インデックス投資と高配当株投資のどっちが自分に合っているかわからない
インデックス投資・高配当株投資の比較を振り返る
まずは改めて、インデックス投資と高配当株の比較を振り返ってみます。
色々な切り口がありますが、ざっとこのような切り口で比較してみました。
【比較】インデックス投資と高配当株投資
インデックス投資 | 高配当株投資 | |
---|---|---|
投資スタイル | 資産の最大化 | キャッシュフローの最大化 |
利益の獲得方法 | キャピタルゲイン (売却益) | インカムゲイン (配当金) |
投資タイミング | 読む必要なし | 読む必要あり |
複利効果 | 高配当株に対し優位 | インデックス投資に対し劣後 |
FIRE時の運用 | 4%ルールで取り崩し | ホールドで配当金をもらい続ける |
まず、大前提として確認しておきたいのが、
『資産の最大化』という観点ではインデックス投資が優位である
という点です。
高配当株は配当金をもらうたびに税金を支払うことになるため、
仮に配当金を再投資に回したとしても、税金を抜かれている分、複利効果が弱まります。
つまり投資効率だけを考えると、インデックス投資一択でよいということになります。
ということで、資産をいち早く最大化させたいという方は高配当株投資は選択肢から外してOKです。
この記事はそっと閉じて、引き続きインデックス投資に勤しみましょう。
高配当株投資の魅力は?
では、なぜ効率面でインデックス投資優位という事実がありながら、高配当株投資がきになる方がでてくるのでしょうか?
これは、高配当株投資ならではの「自動的なインカム(収入)」を作り出せるという点が最大の理由だと思います。
高配当株はFIRE時の運用がシンプル
高配当株の場合、持っている株は売却せず配当金をもらい続けるのみです。
例えば配当利回り5%の銘柄に1,000万円投資している場合、税引き後で年間約40万円の配当金が得られます。
この場合FIREの前後で特にすべきことは変わりません。持ち続けるだけです。
インデックス投資はFIRE時の取り崩し運用が必要
高配当株の「持ち続ける」という運用に対して、インデックス投資の場合は収入を得るためには売却が必要です。
一般的には4%ルールという手法で、資産の4%を定額か定率で売却していきます。
ここがポイントで、下落局面でも「資産を取り崩す」のがメンタル的に少しハードルとなりがちです。
このようにメンタル面での負荷が大きい点が、インデックス投資ではなく、高配当株派に流れていく大きな要因かと思います。
高配当株投資で注意すべきことは?
まず、高配当株に投資する上で考慮しておくべきポイントは以下と考えます。
- 高配当株は一般的に成熟企業に対する投資。大きな株価上昇は期待しない方がよい
- 下落時も株価が戻るまでに時間がかかりやすい
- 減配リスクがある(もちろん、増配もありえるけれども)
このような特徴を持ち、特に、株価の右肩上がりを前提としづらい企業であるため、投資するタイミングはかなり重要になってくると思います。
そのため、もし自分が投資するにしても、「株価暴落のタイミングを狙って投資」だと考えていました。
当初はこのように考えていたものの、結果として高配当株投資を見送ることにしたため、ここからはその背景について紹介したいと思います。
高配当株投資をやめた理由は?
結論から言うと、
余裕資金を寝かせておくのがもったいないと思った
これが理由です。
当初、高配当株投資を行う際のタイミング・原資を以下のように考えていました。
- タイミングは暴落時(直近1年の高値ピークから30%近く下がったとき)
- 原資は25%確保している無リスク資産(生活防衛資金を除く余裕資金)
しかしながらインデックス投資をメインで進める中で、
無リスク資産って生活防衛資金だけでよくないか?
という考えに変わってきました。
何より、無リスク資産を過剰に寝かせておく方が機会損失だと思ったからです。
無リスク資産の確保について、いろんな考え方がありますが、わが家の場合は共働きでキャッシュフローが厚めで分散も効いてます。
そのため、「生活防衛資金を500万円だけ残して、あとは全部インデックス投資に回そう」という判断に至りました。
この見直しにより、仮に暴落したとしても、余裕資金(=生活防衛資金を除く無リスク資産)がないため、高配当株投資する原資がなくなりました。
インデックス投資を厚めにした結果論として、高配当株投資を行わないことになりました。
取り崩し期はどうやって対応する?
さて、こうしてインデックス投資に絞り込んだ私ですが、取り崩し期をどのように運用していくか?という課題が残ります。
結論、株価が高かろうが安かろうが、必要なときに必要な分だけ取り崩していきます。
もしかすると、株安の局面では「今売ったらもったいないかも」という気持ちになるかもしれません。
おそらくそんな気持ちが、少しはよぎるんだろうと思います。
ただ、資産の最大化という観点で、高配当株投資より優位なインデックス投資で築いた資産がその時点ではあるわけです。
なので、そこまで深く考えずに必要な金額だけ取り崩していこうと思っています。
【参考】連続増配株式ETF「VIG」は保有継続
私は現在、「VIG」という米国ETFをポートフォリオに組み込んでいます。
先に結論を言うと、このVIGについては、新規投資は行っておらず、購入済みの分のみ売却せずにホールド予定です。
VIGについてご存知のない方向けに、少しだけ参考情報を補足しますと、2006年4月に設定された「バンガード・米国増配株式ETF」の略で、10年以上増配を続ける米国企業の詰め合わせパックです。(2021年8月時点で200社以上で構成)
安定した事業基盤を持ち、暴落時の回復力も高いディフェンシブな銘柄が多いにも関わらず、S&P500に類似した動きで右肩上がりで成長しており、キャピタルゲインでの資産形成を期待できるETFです。
分配金の利回りは2%前後とそう高くないのですが、「増配を続ける企業の詰め合わせ」なので、長期で増配率を考慮するとそれなりの分配金になってきます。
もし、今すぐキャッシュフローを高めたいわけではなく、キャピタルゲインで資産形成を進めつつ、将来的にインカムゲインも育てていきたい、という方は参考になるかもしれません。
まとめ
今回は、「インデックス投資と高配当株投資の選択」というテーマで、私なりの検討結果を記事にしてみました。
まとめとしては、
- 自動的に収入が入ってくる高配当株も魅力に思っていた
- 「暴落局面に余裕資金で」とい条件付きで高配当株投資もするつもりだった
- しかしながら、生活防衛資金以外はインデックス投資に回すスタイルに変更したため、事実上、余裕資金が無くなった
- 結果的に高配当株投資に回す余力が消滅。インデックス投資一本へ
ということで、インデックス投資メインとなりました。
あくまで結果論として高配当株投資を見送っただけで、
インカムゲイン派の、
- 投資をしている実感が得られやすい
- 日々の生活を潤わせることができる
- FIRE時のストレス軽減
といった主張は、今でも否定しません。
大事にしたいポイントは人によって様々ですし、自身のスタイルに合わせて選択していくことが重要だと思います。
我が家の場合は、「余裕資金を寝かせておくことがストレス」だったので、インデックス投資に絞った、というお話です。
以上です。
もし同じようにインデックス投資と高配当株投資の選択で悩まれる方がいらっしゃれば、少しでも参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!ではまた!!